その椅子、本当に集中できていますか?生産性を左右するオフィス家具の選び方
- 6月9日
- 読了時間: 4分
「長時間座っていると疲れる」「集中したいのに周囲の音が気になる」「会議スペースが雑談場所になっている」
そんな“なんとなく働きづらい”状態を放置していませんか?
前回の記事では、梅雨時期に起こりやすい「空気が重いオフィス」の特徴について触れました。実は、その課題を改善するうえで重要なのが“オフィス家具”の見直しです。近年は、単にデザイン性の高い家具を置くだけではなく、「働き方に合った家具選び」が生産性向上に直結すると考えられています。
特にABW(Activity Based Working)の浸透により、「どこで働くか」だけでなく、「どんな家具で働くか」がオフィスづくりの重要テーマになっています。
・生産性は“椅子”で変わる時代へ
オフィスチェアは、社員が1日の大半を過ごす設備です。
しかし実際には、座面が硬い・高さ調整が合わない・長時間で腰や肩が疲れる・姿勢が崩れるといった課題を抱えたまま使われているケースも少なくありません。
身体へのストレスは、集中力低下や疲労蓄積に直結します。
だからこそ最近では、「高機能オフィスチェア」を導入し、働きやすいオフィス環境を整える企業が増えています。
特に、リクライニング機能・ランバーサポート・座面調整・通気性素材などを備えたオフィスチェアは、長時間作業でも疲れにくく、生産性向上にもつながると言われています。
“固定席”だけでは働きづらい
以前のオフィスでは、「1人1席」が当たり前でした。しかし現在は、業務内容によって最適な場所を選ぶABW型オフィスが注目されています。
例えば、
集中作業 → 集中ブース
軽い打ち合わせ → ファミレス
アイデア出し → ソファスペース
オンライン会議 → 半個室ブース
というように、働き方に合わせて空間と家具を使い分ける企業が増えています。つまり、オフィス家具は“置くもの”ではなく、“働き方を設計するもの”へ変化しているのです。
ファミレス席がコミュニケーションを変える
最近のオフィス内装で増えているのが「ファミレス席」です。対面式ソファとテーブルを組み合わせた空間は、会議室ほど堅苦しくなく、自然なコミュニケーションを生みやすい特徴があります。
特に、1on1ミーティング・雑談・簡単な打ち合わせ・他部署交流などに活用されることが多く、コミュニケーション活性化にも効果的です。
また、通常のデスク席とは違う“少しリラックスした姿勢”が、心理的ハードルを下げるとも言われています。
「話しかけやすい空間」を家具でつくる。それも現代のオフィス家具戦略のひとつです。
集中ブースが“個人の成果”を支える
一方で、コミュニケーション重視のオフィスでは、「集中できない」という課題も生まれます。そこで導入が進んでいるのが、集中ブースや個室型ワークスペースです。
周囲の視線や音を遮ることで、資料作成・オンライン会議・分析業務・クリエイティブ作業などに集中しやすくなります。
ABWでは、「会話しやすさ」と「集中しやすさ」の両立が重要です。
つまり、オフィス家具選びは、単なる設備導入ではなく、“社員体験を設計すること”とも言えるでしょう。
オフィス家具を変えることは、働き方を変えること
オフィス移転やレイアウト変更を検討する企業の中には、「まず家具から見直したい」というケースも増えています。なぜなら、家具は最も社員が“違いを体感しやすい改善”だからです。
・座りやすいチェア
・集中できるブース
・話しやすいファミレス席
・柔軟に使える昇降デスク
こうした環境は、日々の働きやすさに直結します。
そして、その積み重ねが生産性向上やエンゲージメント向上につながっていくのです。
これからのオフィス家具に必要なのは“目的”
これからのオフィスづくりで重要なのは、「おしゃれな家具を置くこと」ではありません。
大切なのは、誰が・どんな働き方をして・どんな時間を過ごすのかを考えたうえで家具を選ぶことです。
オフィス家具は、単なる設備ではなく、“組織の働き方そのもの”を映し出します。
もし今、「集中しづらい」「会話が生まれにくい」と感じているなら、一度オフィス家具の役割を見直してみてはいかがでしょうか。



